「残念なサイン」コレクション

福地研究室では様々なインタラクティブシステムを研究対象としていますが、残念ながら世の中出来のいいシステムばかりではなく、大変残念な出来のものが数多く存在しています。(参考: 楽しいBADUIの世界

街中で見かける、そんな残念なシステムには時折、そのシステムの使いにくさを補うために後付けで貼り紙やラベルが貼られていることがあります。

トイレの扉に貼られた、鍵の開閉方法を示した貼り紙と、扉を開ける方向を示した貼り紙。わかりにくい鍵のデザインを補っている。2016年に福島県相馬市で発見。

逆に言えば、こうした貼り紙はそこに使いにくい残念なシステムがあるという兆候(サイン)であると考えることができます。福地研究室ではこうした貼り紙やラベルを「残念なサイン」と呼んで、収集を続けています。

本記事ではこれまでに集められた残念なサインのうち、特に残念なものをご紹介します。(ちなみに福地研では定期的に残念なサインのコンテストを実施し、特に支持を集めたものを「残念賞」として顕彰しています)

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テプラのラベルをSlackから手軽に印刷できるようにしてみた

—本記事は、福地研究室2年生・橋本優太郎がお送りします—

私達の研究室では、電子機器のケーブル類や本、収納ボックスなどの整理にテプラを利用しています。特にPCに接続してソフトから印刷できる「テプラ PRO」は便利で重宝しています。

しかしながら、数多くの備品それぞれにラベルを印刷するために印刷ソフトを立ち上げて作業するのはやや面倒くさく、ついラベルを貼るのを怠りがちで、整理の障害になっていました。

そこで、日頃から研究室内の連絡ツールとして利用している slack にコマンドを投げるだけで手軽に印刷できるようにしてみました。

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舞台『スペクタクル3D能「平家物語」』上演のお知らせ

明治大学総合数理学部福地研究室では、2017年8月19日(土)に観世能楽堂で上演される舞台『スペクタクル3D能「平家物語」』へ技術協力いたします。

2015年に東京芸術劇場プレイハウスで上演された舞台『攻殻機動隊 ARISE :GHOST is ALIVE』、また2016年に宮本亜門演出で好評を博したシンガポール公演『幽玄』に続き、能楽堂での使用は初となる3D映像を株式会社NEGAと共同で開発し、同舞台で使用します。

出演は気鋭の観世流能楽師、坂口貴信。伝統的な能と最先端の映像技術を高度な次元で融合させ、全く新しいエンターテインメントを作り出します。

会場: 観世能楽堂
出演: 坂口貴信
演出: 奥秀太郎
映像技術: 福地健太郎
監修: 土屋恵一郎
プロデューサー: 土屋純一
主催: 観世文庫・明治大学
共催: 明治大学福地研究室
協力: 観世宗家・明治大学・パナソニック
関連リンク:

情報処理学会HCI研究会で三件の発表

2017年6月1・2日に開催される、第173回情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会にて、福地研究室より三件の研究発表をいたします。

  • 「ゲームの進行状況に疑似同期するプレイヤー間コミュニケーションシステムの提案」松沼毅,福地健太郎
  • 「疑似同期型コミュニケーションを応用したゲームサイトにおける投稿コメントの傾向分析とゲーム実況動画との比較調査」松沼毅,福地健太郎

  • 「ロールプレイングゲームにおける戦闘パラメータの提示手法がプレイヤーの満足感に与える影響の研究」和田拓哉,福地健太郎

情報処理学会論文誌に競創を取り入れたトランポリン運動促進システムに関する論文が掲載されました

5月16日に公開された情報処理学会論文誌 Vol. 58 No.5 に、福地・助台・大野・三輪・大場による以下の研究についての論文が掲載されました。

この研究では、トランポリンで跳躍中の姿を自動で撮影するシステムにより、多くの参加者が競争的に新しいポーズの写真を撮影するようになり、トランポリン運動の促進を達成したことを示しています。

本研究は JSPS 科研費 26730106 および株式会社ネイキッドの研究助成を受けたものです。

詳しくは「自分撮りトランポリン」のページをご覧ください。