舞台『3D能 エクストリーム』上演のお知らせ

明治大学総合数理学部福地研究室は、2018年11月28日(水) 〜 12月2日に東京芸術劇場 シアターイーストにて上演される『3D能 エクストリーム』へ技術協力いたします。

2017年にGINZA SIX観世能楽堂、2018年ヴェルサイユ内オペラハウスなどで上演され、国内外で好評を博した能×3D映像演出の最新作『3D 能 エクストリーム』の上演を決定しました。

今回の公演では、「清経」「熊野」「船弁慶」「葵上」を日替わりで上演。前回の3D能で上演した「熊野」「船弁慶」は今回に合わせて映像を刷新。さらに新作「清経」「葵上」を加えたラインナップを、上演回ごとに異なる演目、演者にてお届けします。

会場:
東京芸術劇場 シアターイースト

開催期間:
2018年11月28日(水) 〜 12月2日 (イープラス)

チケット:
S席 6,800円 / A席 3,800円

キャスト・スタッフ:
出演:坂口貴信  谷本健吾  川口晃平
ゲスト(12/2のみ):立川志の八 花柳まり草 演奏=ヤミクラエ( Yami Kurae – Jacopo Bortolussi & Matteo Polato )
演出:奥秀太郎
映像技術:福地健太郎
脇(録音):大日方寛
囃子(録音):笛=熊本俊太郎、小鼓=飯田清一、大鼓=亀井広忠、太鼓=林雄一郎
企画制作:3D 能 製作委員会
協力:Panasonic  明治大学

関連リンク:

過去の上演記事:

WISS2018で2件の発表

2018年9月26日〜9月28日に開催された、インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ「WISS2018」にて、福地研究室より2件のデモ発表を行いました。

  • 「VRプレゼンカラオケ: プレゼンテーション練習のための高臨場感VRシステムの提案」和田 毬那,福地 健太郎(9/28 デモ発表 3-A08)

ヒューマンインタフェース学会論文誌に齊藤寛人による論文が掲載

本研究室の博士後期課程学生 齊藤寛人による下記論文が、ヒューマンインタフェース学会論文誌 Vol.20, No.3「人間拡張(Human Augmentation)」特集号に掲載されました。

本論文では、映像内のオブジェクトを手の動きで操作する際に、映像の運動が自分の手の運動であると感じるようになる過程について運動予測に注目して研究したものです。予測が働きやすい状況とそうでない状況を比較するという実験系を新規に開発して調査しました。その結果、映像内の手の動きが予測しやすいかどうかが重要だと分かりました。この発見はVR技術をはじめとする様々なUIをデザインする上で重要な知見となります。

論文

視覚的運動の予測可能性が自己帰属感の生起過程に及ぼす影響の調査” 齊藤寛人, 福地健太郎: ヒューマンインタフェース学会論文誌, Vol.20, No.3, p.301-310

ACM CHI2018で1件の発表

2018年4月21~26日に開催された、ACM Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI2018) にて、福地研究室より1件のポスター発表を行いました。

この研究では、画面上に提示されたバーチャルハンドに対する自己帰属感(Self-Attribution)の生起において、バーチャルハンドとユーザーの手との運動の随伴関係の認知について、様々な不一致条件による影響を検証しました。その結果、バーチャルハンドの運動結果をユーザーが予測しやすいことが重要であることを明らかにしました。

情報処理学会HCI研究会で二件発表

2018年3月16, 17日に開催される、第177回情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会にて、福地研究室より二件の研究発表をいたします。

一般的な眼鏡式の3Dディスプレイは、眼鏡非着用時に右眼用と左眼用の映像が混ざって見えてしまう(クロストーク)問題があります。本研究では、片眼画像にぼかしを入れることで、立体感を保持しつつクロストークを軽減する映像提示手法を開発し、立体感が損われないぼかし強度の範囲を定めました。

 

3Dプリンタが安価に利用可能となり、印章(はんこ)の偽造は誰もが容易にできるようになりつつあります。本研究では、紙に捺印された印影のスキャン画像からマテリアルジェッティング方式の3Dプリンタで印章を作成しました。評価実験の結果では誤答率は23%にのぼりました。仮にランダムで回答した場合の誤答率が50%であることを考えると、この結果から、偽造印章によるカジュアル犯罪が十分に脅威となることが示されました。