インタラクティブディスプレイ

いまやディスプレイは日常生活のいたるところにあり、私達はそれらから様々な情報を得たり楽しんだりしています。

本研究室では中でも、大型ディスプレイや立体ディスプレイ、机型ディスプレイなど、複数の利用者が同時に使用するような特殊なディスプレイを対象としたインタラクティブ技術の開発に取り組んでいます。

現実光学環境を反映した空中立体映像

AIRRと立体ディスプレイを用いて、空中に3DCGを立体映像として表示できる空中立体映像装置に対し、現実の光学環境を反映した陰影を付与することで、空中像の実在感を高める手法を提案しました。

実験システムのための入出力遅延評価ツール

コンピュータの入出力環境における遅延測定と、実験システム設計時に考慮すべき遅延の影響について調査した研究です。HCI研究や認知科学実験の精度向上を目指しています。

AIRR テーブル

再帰反射を利用した空中結像技術(AIRR)を応用し、空中に立体映像を投影するテーブル型装置です。影を用いたインタラクション手法により、映像の実在感を向上させています。

Ghost Display

円偏光フィルタ付きの鏡と円偏光方式の立体ディスプレイを組み合わせることで、鏡の中のディスプレイに異なる映像を映し出す技術。

傾きを用いた立体ディスプレイ向け入力インタフェース

立体映像ディスプレイ自体を傾けることで間接的なインタラクションを可能とするインタフェースシステムです。ディスプレイを容器に見立て、流体シミュレーションによる仮想液体の操作を実現しています。

FlexFace

FlexFaceは、テレコミュニケーションのための革新的な頭部ジェスチャー表示システムです。従来のビデオ通信システムでは固い平面スクリーンが使用されており、その存在感は無機質なものでした。FlexFaceは、アニメーション技術の「潰しと伸ばし(スクワッシュ・アンド・ストレッチ)」の原理を応用し、柔軟なスクリーンを変形させることで、より生命感のある動きを実現しています。

HybriD

眼鏡式立体映像装置で発生するクロストークを軽減しつつ、立体感を保持する映像提示手法です。人間の視覚特性に基づき、眼鏡の着脱に関わらず視認性を向上させます。

360°実写映像における進行方向を提示したVRシステム

VIVEトラッキングシステムで撮影時のカメラ移動経路を記録し、VR空間内にレールとして提示することで、360°映像での移動体験を向上させるシステムです。VR酔いの軽減効果も期待できます。

Ficon

光ファイバを用いてテーブル面の映像を浮き上がらせる立体的な映像提示デバイス。形状加工でタッチ可能な3D表現を実現し、ペン入力で細かい操作も可能。

Sprawl

立体視用眼鏡と両眼視野闘争を利用した潜像技術と難視化技術を開発しました。潜像は裸眼では見えないが眼鏡をかけると見えるようになり、難視化映像は逆に眼鏡をかけていると見えず、眼鏡を外すと見えるようになります。謎解きイベントやアトラクションなどで、多数の観客が同時に参加できるインタラクティブな映像体験を実現します。