DepthSketchはカメラ画像に深度情報を組み合わせることで、写真のなぞり描きによるスケッチに自動で遠近感を与えるシステムです。深度情報を基に、写真をなぞって描いた線の太さや濃さを動的に変化させることで、空気遠近法など既存の遠近表現と同じ効果をスケッチ画に与えることができます。
また、ソフトウェア内部ではすべての描線に深度情報をあわせて保存しているため、描き終わった後のスケッチ画に対して、深度情報を反映した加工を施すこともできます。現行のシステムでは、任意の深さに焦点を合わせられる「ぼかし効果」や、両眼視差による立体視が可能な画像の生成を行うことができます。
論文
- “DepthSketch:深度情報を利用してスケッチに遠近感を与える描画手法” 名取 則之, 福地 健太郎: 情報処理学会研究報告 Vol. 2014-HCI-157 (学生奨励賞受賞)