本研究は「Biri-Biri」で培った電気刺激による触覚提示技法を、マウスやジョイスティックなどの手で把持して使うコントローラデバイスに応用したものです。これまでのコンピューティング環境では、コンピュータからユーザへのフィードバックは映像や音による視聴覚刺激が主でした。ゲームコントローラではこれに振動フィードバックを加えたものが主流になってきていますが、振動子を使ってコントローラ全体を振動させるものでした。
本研究で提案する電気刺激コントローラでは、低周波電気刺激を用いることで、より細やかな電気刺激による疑似振動フィードバックを与えることを可能とします。手全体を刺激するのではなく、ボタンやスティックに触れる指先のみを刺激することができるため、振動子によるフィードバックとは異なる感覚を提供することができます。従来の振動フィードバックと組み合わせて使うことで、今まで以上により細やかな触覚フィードバックを生み出し、演出の幅を広げることを目的としています。
展示
- “電気刺激フィードバックを組み込んだコントローラを用いた触覚フィードバックのゲーム応用” 福地 健太郎, 名取 則行: CEDEC 2012
インタラクティブセッション賞受賞(第2位)