ロール・プレイング

小説を読むとき、映画を観るとき、ゲームで遊ぶとき、私たちは登場人物に移入してその世界を体験します。同じように、仕事のとき、遊びのとき、SNSで発言するとき、私たちは自分のその場その場での役割を認識して、その役割(role)を演じる(play)かのように振舞います。

そんなロールプレイングの感覚を高め、その役割にふさわしい能力を引き出すための仕掛けを考えるのがこの研究です。ライブパフォーマンスゲームにおいて、プレイヤーのより深い移入を促すことができます。

Groovy Walking

ヘッドマウントディスプレイを用いたVR環境において、首振りによるリズム運動を歩行入力とすることで、VR酔いの軽減を目指すシステムを提案・検証しました。

視線逸らし行動が与える印象の調査

対話エージェントが発話交替時に視線を逸らす行動を取り入れることで、知性的かつ自然な印象を与える効果を検証しました。模擬インタビューと対話実験を通じて、非言語的ジェスチャの重要性を明らかにしています。

聴衆規模に応じた適切なうなずき頻度の調査

音声駆動型うなずき生成モデルを用いたVR仮想聴衆システムにおいて、仮想聴衆が1人の場合に調整したうなずき頻度を複数人の聴衆にそのまま適用すると過剰に感じられるという課題がありました。本研究では実験により、聴衆人数が増えるにつれてうなずき頻度を減らすことで、より自然な印象を与えられることを明らかにしました。

簡易モーションキャプチャ機器による3Dアバタの定型ポーズ入力支援システム

VR機器で3DCGアバターを操作する際、実世界のユーザーとは異なる容姿のアバターにふさわしいポーズを入力することは技量や機器の制約により難しいという課題があります。本研究では、目標ポーズとユーザーの入力姿勢を連続的にブレンドすることで、簡単かつ正確に目標とするポーズを入力できる支援システムを提案しました。

VR落語

VR技術を用いて初心者でもカラオケ感覚で落語を話す体験ができるバーチャル高座システムです。プロの落語家のお手本映像を見ながら手の仕草やセリフを真似することで、観客キャラクターの反応を引き出し、「ウケた」という感覚を再現します。

対話型授業により受講者の同調を促す没入型授業システム

オンライン講義では受講者が受け身になり学習意欲が持続しない問題があります。本研究では、仮想的な対話型授業が行われるVR空間内に受講者の一人として参加できるシステムを構築しました。

大人数の仮想聴衆を前にしたプレゼンテーション練習システム

歴史上の著名なスピーチやプレゼンテーションを、その話者になりきって追体験できるVRシステムです。仮想観客が配置された環境で、セリフ字幕や身振り指示に従いながら、歴史的なプレゼンテーションを体験することができます。