回転する図形にノイズ画像からなるテクスチャを貼り、背景もノイズ画像にした際に偶然発見された視覚錯視現象です。
テクスチャが一方向に図形の中心に対して移動し続けている間は図形の回転運動が通常どおりに知覚されますが、テクスチャが相対的に静止すると、回転が遅くなったりカクカクした動きになったりしているように見えます。テクスチャの静止にともなって図形の動きが阻害されているように見える様子が静止摩擦を思い起こさせることから、この現象を「静止摩擦錯視」と名付けました。
受賞
本錯視現象は日本基礎心理学会第34回大会で開催された第7回錯視コンテストで入賞作品に選ばれました。
