簡易モーションキャプチャ機器による3Dアバタの定型ポーズ入力支援システム

ハンドコントローラつきのVR機器を簡易モーションキャプチャデバイスとして用い、3DCGアバターを操作する機会が増えています。実世界のユーザーとは異なる容姿のアバターをまとっている場合、そのアバターにふさわしいポーズ(姿勢)を入力したいという欲求が生じますが、ユーザーの技量や使用する機器の問題で狙ったポーズをアバターにとらせることは難しいという課題があります。特に、使用しているモーションキャプチャ機器によっては肘や腰部のモーションは計測できず、手や頭の位置姿勢から補間処理を施すため、狙い通りのポーズをとらせることが困難です。

そこで本研究では、事前に設定された目標となるポーズとユーザーによる入力姿勢との間を、手に持ったトリガーの押し込み具合に応じて連続的に行き来することで、ユーザーが狙ったポーズを入力できるよう支援するシステムを提案しました。本システムを用いることで、ユーザーはバーチャル空間内でのアバター操作を介して簡単かつ正確に目標とするポーズを取ることができます。

システム概要

システム概要

発表文献

  1. デモ: “簡易モーションキャプチャ機器による 3D アバタの定型ポーズ入力支援システム” 石本 岳, 福地 健太郎, インタラクション2020論文集. LINK (2020)

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