Phygments: 思弁的空想小説のためのガジェット製作

Phygments は、サイエンスフィクション (SF) を構築する形式の一環として、物語中に登場する未知の生物や機械類を実際にインタラクション可能なガジェット形態として、物語に添えて提供する試みです。‘Phygment’ は ‘physics’ と ‘figment’ の合成語で、「実体化された虚構」を意味します。

小説ではすべてを文章で表すのが基本ですが、文章で説明な箇所を挿絵で補うのと同じように、 phygments は小説中で提示された世界を受容する一助として、読者の想像力を強く刺激することを狙っています。

これまでに、架空の生物を題材にした “Tangled Tails” という作品を発表しています。

Tangled tails は、架空の生物を模した動くぬいぐるみです。無線LANを通じて同期して伸縮する尻尾を持ち、同じグループに属する tangled tails はすべての個体の尻尾が同じ長さを保つようになっています。

NO IMAGE NO IMAGE

尻尾の長さはおよそ10cmあり、手でもって伸ばしたり縮めたりすることができます。その長さは計測され、同期した個体へとその情報が転送されます。情報を受け取った個体はモーターによって尻尾の長さを調整し、長さの情報を正確に伝えることができます

Tangled tails の詳細についてはこちらをご覧ください。

発表文献

  1. デモ: “Phygments: 思弁的空想小説のためのガジェット製作” 福地 健太郎, インタラクション2017論文集. LINK (2017)

関連記事