鏡に映る映像と実像とで異なる像を提示することで驚きを演出する方法は数多く提案されています。本研究では円偏光フィルタを貼り付けた鏡と円偏光方式の立体ディスプレイを用いることで、実物のディスプレイ上と鏡像のディスプレイ上で異なるものを表示させる手法を提案しました。

視野角や提示映像の制約はあるものの、鏡の裏に特別な仕掛けを必要としないため、壁際にも設置できるなど、設置場所の制約が従来手法よりも軽減されています。また鏡像の表示にカメラやディスプレイを用いていないため、解像度や遅延などの問題がありません。

Mirror Hand

発表文献

  1. デモ: “円偏光方式の立体ディスプレイを用いた鏡に実像と異なる鏡像を表示する手法の提案” 野口 拓馬, 武井 亮, 日暮 拓海, 福地 健太郎, インタラクション2022論文集. LINK (2022)

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