本研究では、テーブルトップシステム向けの新しい操作デバイス「Ficon」を開発しました。 Ficon は光ファイバの束で構成されており、テーブルトップ型のディスプレイ上に置くとその下の映像が表面に浮き上がって見える仕組みです。
Ficonの最大の特徴は、表面形状を加工することで立体的な映像表現を実現している点です。一般的な 3D ディスプレイと異なり、映し出される映像には実体があるため、ユーザーは映像に直接触れて操作できます。
![]()
従来のタンジブルインタフェースではデバイス自体の外観が変化しないため、オブジェクトの内部状態変化をテーブル面に別途表示する必要がありました。 Ficon ではデバイス表面に直接映像を表示できるため、その内部状態を直接デバイス上に示すことができます。
また、複数の Ficon を組み合わせることで、テーブル上に様々な3次元形状を構築することができ、その形状に応じて映像を変えたり、アニメーションを変化させるといった使い方ができます。
![]()