再帰反射を利用した空中結像技術(AIRR)を応用し、空中に立体映像を投影するテーブル型装置を構築しました。レンチキュラー方式により視差を作り出す立体ディスプレイ上に奥行を反転させた映像を出力し、これを AIRR を用いてテーブル面上にその鏡像を結像させることで、様々な角度から立体像を観察することのできる映像を投影します。

また、この手法では机上の遮蔽物と映像との奥行関係に齟齬をきたしやすく、特に映像に直接触れようとすると違和感が大きいという課題がありました。そこで、影を用いたインタラクション手法を構築しました。机上で手をかざすと立体映像に手の影が落ちるようにすることで、映像の奥行感が捉えやすくなり、実在感が増すように感じられます。

Thumbnail Thumbnail

受賞

  • インタラクション2022 インタラクティブ発表賞(一般)

発表文献

  1. デモ: “テーブル上に投影された空中立体映像に対する影を用いたインタラクション手法” 福地 健太郎, 松浦 向日葵, 大野 貴広, インタラクション2022論文集. LINK (2022) — 🏆インタラクティブ発表賞(一般)
  2. 口頭発表: “机上に投影した空中立体映像による方向指示の精度調査” 松浦 向日葵, 福地 健太郎, 第32回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS 2024)論文集, pp. 23-29. LINK (2024)

関連記事