JumpLab

コンピュータゲーム開発において、キャラクターの見た目や動き、またその動かし方やカメラモーションなどのいわゆる 3C (Character, Controls, Camera) にまつわるパラメタを初期段階で確定させることはゲーム体験の質を向上させるために重要とされています。一方で、それらパラメタの調整でゲーム体験が大きく変化することを簡単に体験できる教材は多くありません。そこで ジャンプゲーム を対象としてパラメタ調整に主眼を置いた実験教材「JumpLab」を開発しました。

JumpLab 2D

「JumpLab 2D」では、2Dジャンプゲームを題材とし、ジャンプの高さや重力、加速度、操作の応答性など、さまざまなパラメータを調整できます。また、カメラの挙動についてもパラメータにより調節することが可能となっています。これにより、パラメータの違いがゲームの操作感や難易度、プレイヤー体験にどのような影響を与えるかを直感的に理解することができます。

JumpLab2Dのウェブサイト画像

JumpLab 3D

「Jumplab3D」は3Dプラットフォームゲーム開発におけるカメラ設計を題材にした教材です。カメラの位置や向きに関わる様々なパラメータを、ウェブページ上の説明を見ながら調節することができます。これにより、パラメータがゲーム体験や操作感に与える影響を直観的に理解でき、ゲーム開発初期段階に重要となるカメラ設計の重要性を理解することができます。

JumpLab3Dのカメラを変えるアイテム

JumpLab3Dのカメラを変えるアイテム

JumpLab3Dのパラメータを調節する画面

JumpLab3Dのパラメータを調節する画面

受賞

  • Entertainment Computing 2021 ベストデモンストレーション賞
  • WISS 2024 Unity賞

発表文献

  1. 口頭発表: “JumpLab: 2Dジャンプゲームを題材としたゲーム開発教材” 福地 健太郎, 伊藤 正佳, エンタテインメントコンピューティングシンポジウム論文集, pp. 70-76. LINK (2021) — 🏆ベストデモンストレーション賞
  2. デモ: “JumpLab 3D: 3Dゲームを対象としたカメラビヘイビアについての学習教材の開発” 伊藤 正佳, 福地 健太郎, 第32回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS 2024)論文集. LINK (2024) — 🏆Unity賞
  3. 研究報告: “JumpLab 2D: Webブラウザ上で動作する2Dジャンプゲームのパラメタ調整を題材とした教材の開発” 山崎 佳太, 福地 健太郎, エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2025論文集. LINK (2025)
  4. 口頭発表: “JumpLab: An Interactive Learning Tool for Parameter Tuning in the Pre-production Stage” Keita Yamazaki,Masayoshi Itoh,Kentaro Fukuchi, Entertainment Computing – ICEC 2025, pp. 550–558. DOI: 10.1007/978-3-032-02555-5_44 (2025)

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