2018年3月16, 17日に開催される、第177回情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会にて、福地研究室より二件の研究発表をいたします。
- 研究報告: “空間周波数に対する感度特性を利用した立体映像の重畳表示手法の評価” 日暮 拓海, 澤田 拓也, 福地 健太郎, 情報処理学会研究報告 Vol.2018-HCI-177. LINK
(2018)

一般的な眼鏡式の3Dディスプレイは、眼鏡非着用時に右眼用と左眼用の映像が混ざって見えてしまう(クロストーク)問題があります。本研究では、片眼画像にぼかしを入れることで、立体感を保持しつつクロストークを軽減する映像提示手法を開発し、立体感が損われないぼかし強度の範囲を定めました。
- 研究報告: “印影画像からの3Dプリンタによる印章の偽造と未経験者を対象とした真贋判定による評価” 南里 英幸, 松尾 太郎, 大貫 祥央, 福地 健太郎, 情報処理学会研究報告 Vol.2018-HCI-177. LINK
(2018)

3Dプリンタが安価に利用可能となり、印章(はんこ)の偽造は誰もが容易にできるようになりつつあります。本研究では、紙に捺印された印影のスキャン画像からマテリアルジェッティング方式の3Dプリンタで印章を作成しました。評価実験の結果では誤答率は23%にのぼりました。仮にランダムで回答した場合の誤答率が50%であることを考えると、この結果から、偽造印章によるカジュアル犯罪が十分に脅威となることが示されました。
